ペリドット(Peridot) 貴橄欖石〔きかんらんせき〕

黄道
十二星座
天秤座
誕生石 8月
パワー 安眠、人間関係の修復、願望実現、巧みな弁舌、イービル・アイからの保護、生命力アップ
明るい緑色~緑色、黄緑色、黄色味あるいは茶色味を帯びた緑色。 純粋な緑色のものが高品質とされる

薄い緑色がゆらめくペリドット。 オリバイン(橄欖〔かんらん〕石)のうち、宝石としての品質を満たす上質のものがペリドット(貴橄欖石)と呼ばれます。

ペリドットの語源は、「不透明」を意味するフランス語 "peritot" であるとも、「宝石」を意味するアラビア語 "faridat" であるとも言われています。 ペリドットには、クリソライトあるいはクリソリスというドイツ語系の別名もありますが、これらの別名は「黄金の石」という意味のギリシャ語に由来しています。


(画像提供: TheImage.com)

ペリドットの歴史は古く、古代エジプトのパピルス製の巻物にも登場するほどです。 この記録から、B.C. 1,500年ごろ(別のソースでは A.D. 70年ごろ)にはすでに、エジプトのセント・ジョーンズ島(この島の古名はトパーズの語源ともなった「トパゾ島」)でペリドットが掘り出されていたことがわかっています。

古代エジプトのクレオパトラが好んで身に付けたエメラルドの中には実はペリドットも混じっていたのではないかと考えられており、ペリドットはエジプトの国石(国家を代表・象徴する宝石のこと)となっています。

ペリドットは誕生石の起源である、ヘブライ人の僧侶が身に付けていた装身具にも用いられていました。 現代においてもカトリック教の司教は、ペリドットとアメシストを組み合わせた指輪を、純潔と道徳性の象徴として身に付ける習慣があります。

ペリドットは古代ローマにおいて「夜のエメラルド」と呼ばれました。 昼間には目立たないペリドットが、夜にはランプの光に良く反射して目立つためです。 古代のペリドット採集では、夜にランプの光に反射するペリドットに目印をつけておき、昼に目印に従って掘り出したと言い伝えられています。

ペリドットには地中から掘り出されたものだけでなく、1,500万年前などの太古に空から落ちてきた隕石(パラサイトと呼ばれる橄欖石の含有率が高い隕石)の中に含まれていたものもあります。 隕石の中に天然石が含まれているケースは他にも存在しますが、装身具として用いることが出来るサイズのものが得られたのはペリドットだけです。 隕石から採取されたペリドットは、「モルダバイト」と呼ばれます。

また、科学者たちは、ペリドットが月の形成にも大きく関与しており、月のマントル(地殻と核の間の層)の大部分がペリドットなのではないかと考えています。

ペリドットは16年目の結婚記念石です。

ペリドットの効果

「保護と導きの石」と呼ばれるペリドットには、次の効果があると考えられています:

  • 悪夢から守り、安眠をもたらす。 睡眠の質を改善する。
  • 差し迫った危険を教えてくれる(ペリドットが夢に出てくる)。
  • 物事をリフレッシュする作用があり、損なわれた人間関係を修復してくれる。
  • 持ち主の弁舌を巧みにする作用があり、他人への影響力を強化する。
  • ブラッド・ストーンと同様に、イービル・アイから守ってくれる。
  • 夢が実現する。
  • 所有者の生命力を向上させる。
  • ペリドットをネックレスにして身に付けることで、自分の中のネガティブな感情から保護してくれる。 また、自分以外の存在によるネガティブあるいは邪(よこしま)な影響をかき消してくれる。

ペリドットの装着法

ペリドットに関しては具体的な身に付け方も現代に伝わっています:

  • ペリドットは金(ゴールド)の台座にはめ込んで用いると、お守りとしての効果が最大限に引き出されると言い伝えられます。
  • 古代ローマ帝国の博物学者プリニウスによると、ペリドットの魔除け効果に期待する場合には、右腕に身に付けるとよろしい。
  • ペリドットをネックレスとして身に付けるときには、ペリドットの位置が首の根元に来るようにします。
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